貪欲に愛を欲す

「護衛ってことは、一緒に行動しなきゃでしょ?幸村くんと喋るのは行先伝えるときだけだよ。」
私の弁解に、渋々納得したような鷹人。

「んで?気になってんのか?
何が良かった?顔か?体か?」
…全然納得してなかった。

まあでも…
「ふふっ、鷹人の嫉妬嬉しい。」
私からしたらご褒美みたいなものだけど。

「麗ちゃんも感覚おかしい!」
愁が騒いで、鷹人から蹴りを貰う。

「んなのはどーでもいいんだよ。
で?何が良かったんだ?」
そろそろ本当にキレそうな鷹人。
もうちょっと煽ってキレさせたら…

鷹人の狂おしいほどの気持ちをぶつけてくれるだろうから、それでもいいなぁと思う。

でも、それを私がやられるのは嫌だから。
私もしない。

「なんて言うのかなー。
幸村くんの笑顔が」

「カッコイイってか?」
…被せないで頂きたい。全然違うし。

「私の中でカッコイイのは鷹人だけかなぁ。カッコイイじゃなくて、幸村くんは胡散臭い。」

私の言葉に、心底驚いた顔をする愁。
鷹人は、無表情。

「…麗ちゃん、凄いね」
ポツリと言った愁には、いつもの緩さはない。