貪欲に愛を欲す

「ぃ、や…いやっ、
やだっ、やだっ、来ないでっ!
来ないでっ、来ないでっ!!!!」

俺と、美作瞳が会うことを何よりも恐れていた麗。

俺が考え無しに動いてしまったため、不安定になっている麗の不安を更に煽ってしまった。


ようやく麗のもとに辿り着く。
頭を抱え、ガタガタと震えている麗を、持ち上げて、抱きしめる。

「いや、いや。いや。」

首を横に振り、“いや”と繰り返す麗。

その目に俺は映っていない。
ただ、漆黒に染まった目は何処かを見つめ、焦点があっていない。

「ー麗。」
溜めて、威圧のある声を出す。

俺の声に、ビクリと身体を固めた麗。
荒々しく唇を塞ぐ。

少しして唇を離し、目を合わせると、
麗の目に俺は映っている。

…こんなことで、安堵している自分がいる。


「た、かと…?」
今だに震える麗の声。
微笑みを返す。

「麗、俺は誰のモノだ?」
此奴に誓った、永遠。
俺の全ては、もう麗にやっている。

俺の言葉に、「私のモノ」と小さく返すと、
麗は気を失ってしまった。


俺の首元に顔を埋める。

ふと周りを見ると、泣きそうな顔の女と
申し訳なさそうな黒翁たち。

…そして、