貪欲に愛を欲す

鷹人side

「HRが終わった。
今から行ったら丁度だな。行くぞ。」

盗聴器で麗たちの会話を聞いていた俺。
ようやく迎えに行く時間になったらしい。

長すぎる。
今日という一日は何時もよりも長く感じた。


「え、なになに?また盗聴器で聞いてたの?有り得ない~そんな暇あるなら仕事して~」

グチグチ言っている愁。
何時もなら蹴りを入れているが、
今はそんな時間さえも惜しいため、
相手にせずエレベーターに乗り込む。

「待って待って!」

ちっ、ギリギリで入って来やがった。


「はぁ、仕事の時も麗ちゃん相手にしてる時とおなじくらい熱心にやってくれれば…」

「てめぇがしとけ。」

「いやいや無理だから。」

ちっ、言っておくが、ノルマはもう達成している。何の不満があんだよ。


俺の会社、黒崎HoleDINKSから出て、
玄関先についていた銀夜の車に乗る。

そして何故か助手席に乗り込んだ愁。
てめぇは来なくていいんだよ。

…つっても、言っても無駄だろうから
俺は何も言わないでおく。


銀夜が車を発進させるのと同時に、
煙草に火をつけて吸う。

…麗が隣にいれば、煙草の数も減るんだがなと思う。