貪欲に愛を欲す

ムカついた。腹が立って仕方なかった。

…まぁでも、奪えばいいもんねっ?

私が狙って落ちない男はいないもの。
そう思って、直ぐに計画をぬった。

あの女を再び地獄に落として、
王子様を手に入れるために。

学校に連絡したら、アイツは退学したって。

どうせ他の所に転入でもすんでしょって思ったら、まさかの李鵬?

有り得ない。
あんな、黒翁もいるような学校に、
汚いあの女は不釣り合い。

…お下がりみたいで嫌だけど、
その場所に似合う私が変わってあげる。

だって、お姫様は私だから。


そして、やってきた李鵬高校。

鼻の下を伸ばした男たちの間に見えた、
黒翁に囲まれて、知らない女と手を繋いで笑っているあの女。

…汚い売春女が…


私が変わってあげるよ。
だってそこは、お前の場所じゃないし?

その女の友達も、仕方ないからしてあげる。

そして、黒翁に守られて…
黒崎鷹人に愛されるのは、私。


だからまた、地獄に落ちてね?
うーらーら。

ふふっ、鷹人は私のモノよ。