瞳side

私の人生は常にeasyモード。

両親のおかげで可愛く生まれて、
愛嬌もあって、
猫を被るのも上手。

みんなみんな私を見てくれて、
みんなみんな私を愛してくれる。

そして私は最高の王子様に出会うの。


このシナリオが崩れたのは全部麗のせい。

両親が死んだとかで家に来た麗。
…私よりも可愛いこの女。

愛嬌もクソもない。
子供なのに泣かない気持ち悪い女。

ちょっと顔がいいからって、
私に注がれいた愛情を全て奪った。

だから私は麗が大嫌い。


私よりも先に友達を作って、
私よりも先にステータスの高い男と付き合うんだもん。

だから、地獄に落としてやった。


家から追い出されて。
虐められて。レイプされて。
気分は最高だった…

金曜日に、アイツが犯されてるところを見て気分が良くなった私は、土曜日にお母さんと買い物に出かけた。

…その時に見た、アイツの幸せそうな顔。


しかも隣に居たのは…
王子様。

本当に有り得ない。
誰もが羨む男が、あの女の隣に?
しかも、女に微笑んでる?