貪欲に愛を欲す

「私も、友達とお昼ご飯食べたのなんて久しぶり。百合が話しかけてくれた時すっごく嬉しかったんだから。

…これからも、友達でいてね。」

私の過去を聞いて、汚いって思うような子ではないことはわかっている。

けれど、やっぱり反応は気になるし。

「百合…?」
百合の顔を覗き込むと、顔の中心に力を入れてパーツを集め、変な顔になっている。

「ふふふっ、百合?
面白い顔になってるよ?」

つい、口に手を当てて笑うと、
百合の目から涙が零れた。

「ごめっ、ウチが泣くとか反則っ、」
ゴシゴシと目を擦る百合。
…もしかして、泣かないために?

「私は昔から泣けなかったんだ。
泣き方が分からなくて。
けれど、鷹人の前だと泣けたの。
そして百合は私の為に泣いてくれた。

百合大好き。」

鷹人は私に感情をくれた。
そして百合は、感情を与えてくれた。


「ウチも大好きっ!!」

泣きながら抱きつこうとしてきた百合の隙をついてカレーをパクリ。

「ん、美味し。」

「あっ!!ウチもオムライスっ!」

久しぶりの友達とのお昼ご飯は、
凄く楽しくて。
すごく、幸せな味がした。