貪欲に愛を欲す

私たちにぺこりと頭を下げると、
そそくさと2階にあがっていく黒翁。

「お、2人だねぇ〜?
麗何食べるぅ?」

ニコニコと笑う百合は私の心を温めてくれる。


そして、結局選べなかった私は
百合のオススメだというオムライスを頼んだ。

「頂きます」「いただきまっちんぐぅ」

隣同士に座った私と百合。
オムライスの私とカレーの百合。

手を合わせて食べ始める。

友達とお昼ご飯を食べるなんて何年ぶりだろう。凄く嬉しい。
…黒翁からの視線が凄いけど。


「うちさぁ、高校に上がる時に李鵬に転入してきたんだよね〜中学で虐められて逃げるように転入したの。」

豪快に笑う彼女からは想像も出来ない過去。

「高校では友達なんて要らねえ!って思ってたからさぁー、こうやって友達とご飯食べるのなんて久しぶり!」

スプーンに掬ったカレーをパクリと食べた彼女は、「私と友達になってくれてありがとね」と微笑んでくれた。

「まぢ麗が拒否ってもずっと友達でいるし!」
左手でVサインを作った百合。

私も、百合とはずっと友達でいたいと思った。

…だからこそ。

「私ねー…」
私は初めて、自分から過去を話した。