貪欲に愛を欲す

麗side

「ありがとうございました」
12時40分。4時限の授業が終了する。

ふぅ、波佐間高校は基本授業なんか無かったから、少し疲れたな…

けれど、元々勉強は好きな方。
久々に授業が受けれて凄く嬉しい。

「う゛う゛う゛」
すごい声を出しているのは百合。

「ふふっ、百合大丈夫?」

「まぢあのハゲ。
有り得ねぇーっつーの。」

まじ恨む…なんて言っている百合は、頭を抱えている。
百合がハゲと呼んでいるのは数学の先生。

どうやら百合は目をつけられているみたいで。
さっきの授業中はずっと当てられていた。

本人も数学は苦手みたいで凄く苦戦していて。

「まぢありがちょん、麗。」
こっそり私が教えて何とか回避した。

「ふふっ、どういたしまして。」

「あーイラついた時は食うに限るし。
おっしゃ、麗昼飯行くよ!」

また違うことでメラメラと燃えている百合。


…こんな会話も、嬉しくて涙が出そうなのは内緒。

「麗は昼飯持参派?」
…たまにわかりにくい言葉が出てくるけど。

「ううん、買おうと思ってる。」
鷹人から、お昼ご飯は自分で買うようにと、お金をもらった。

諭吉さんが何枚も。

「おけりまるぅ〜!
んじゃあ学食行こー!」