貪欲に愛を欲す

それから、担任の先生が来て、
鷹人とはお別れした。

すっごく嫌だったけれど、
すっごく名残惜しかったけど。

皆の前で鷹人がキスするもんだから、
「もうっまたね!」って言っちゃった。


私の(転校生)紹介はHRの時間にされるからと、幸村さんは先にクラスに行った。

先生の後を歩いて、着いた2年C組。
私の、クラス。

「美作、俺が入って来いって言ったら来いよ~」

と緩く言ったのは、私の担任の先生である、
志田先生【Sida】

「はい」と返事をしたら、
ガラッと豪快にドアを開けて入っていった。


「はいはいはーい。おはようさんさん!」

…オブラートに包むと、不思議な先生。

けれどこれが、志田先生の普通らしくて。
クラスの人達も何時もと変わらないような感じで、「おはよー」と返している。

「はいはい、いきなりですが
今日から転校生が来ます~はい拍手!」

志田先生の合図でパチパチと音が鳴る。


「ねぇ志田先生、それって黒崎様の女?」
「あ!朝居たよねぇ。ビックリした!」
「通達でもでてたよな!」

鷹人絡みの私の話に、つい身体が硬くなる。
…けれど、私への悪口とかは聞こえなくて。

それに、ちょっとだけ安心。

「はいはい、それじゃあ入って~」
…有り得ないくらい、いきなりの紹介。

でも、行こうっと、足を踏み入れる。