貪欲に愛を欲す

後ろからは、愁と神代さんと幸村さんが付いてきている。

「麗。」
きっと私にしか聞こえていない、小さな声。

「大丈夫だ。ゆっくりでいい。
お前のペースで彼奴らを受け入れればいい。もし無理だと思ったら俺を呼べ。直ぐに来る。」

…私のことなら、全て理解してくれる鷹人。

そんな鷹人が愛おしい。
そんな鷹人に依存してしまう。

「ありがとう。愛してる。」

そんな貴方に、精一杯の愛を伝えよう。

「俺も、愛してる。」


客人用玄関から入り、そのまま理事長室に入った私たち。
どうやら、他の3人は外で待っているらしい。

「入るぞ」

理事長室をノックもせずに開けて、
入った後でそう言う鷹人。

相変わらずの俺様ぶりに心も暖かくなる気がした。

「おお!黒崎の若か!
いやあ、お前の女が入ってくると聞いたもんだからたまげたぞ!いやあ昨日はどんどん酒を入れちまってなぁ?ちょっと酔いが覚めてねぇと言うかなんと言うか」

「うるせぇ。」


え、このマシンガントーク…愁?

「おお!悪い悪い。久しぶりでちょいと口が回ったもんで…
その子が美作麗ちゃんかい?
初めまして。俺は理事長の水谷 凌佑
【Mizuya Ryosuke】だ。
よろしくな?」

「あ、お願いしますっ」

ぺこりと頭を下げると、
「うんうん、かわい子ちゃんはいいなぁ」

なんてオヤジ臭い理事長先生。