ここから李鵬高校までは15分。

それじゃあ後1時間程度かぁ。

「離れたくねぇか?」

「うん…」

だからといって、一緒にいることはしないけれど、離れたくないのは本音。

そんな私にクツリと喉を鳴らした鷹人。

「学校が終わったら迎えに来る。」
そう言って、私の首に自身の唇を押し付けた鷹人。着いた、執着の跡。

出会ってからずっとつけられ続けているそれは、有り得ない位の数になっている。

「それに、これもあるしな。」

そう言って鷹人が指さしたのは、
ネックレスとピアス。

…うん。
確かに、このネックレスとピアスは、
鷹人を感じれる。

「うん。鷹人、今日も大好き。」
「あぁ。俺も愛してる。」

そう言って、唇にキスを落とした。


…ミラー越しに見えた神代さんの顔が
ほんのり赤かったのは、言わなかった。



それから、15分後。
着いたのは今日から私が通う李鵬高校。

お金持ち高校だから、送りの車も沢山いる。

そんな中を通り、車の列とは離れて、
別の広場に入った所で車が止まる。