貪欲に愛を欲す

ピアスを触りながら言葉を紡ぐ彼女は本当に嬉しそうで。

そんな彼女に、俺も鷹人も頬が緩む。

「だからね、今凄く嬉しい。
ずっとずっと憧れてたことが次々に叶っちゃうんだもん。」

「麗。もっともっと言え。
何がやりてぇとか、何が欲しいとか。
全部全部俺が叶えてやる。」

甘い言葉を吐く鷹人に嬉しそうに微笑んだ麗ちゃん。

「うん。鷹人、愁。」

花が咲くような、綻んだ笑みに、
「ん?」「なぁに?」
とそれぞれに返す。

「ありがとう。大好きっ。」

「…」
初めて見る、彼女の“本当の”笑顔に、
言葉が出ない。

何も言えないくらい…嬉しい。

「麗ちゃん。俺も…」
「麗?今愁にも好きって言ったよな?」



…今、俺の中では感動シーンだったわけ。
彼女の本当の笑顔と愛の言葉。

それに返そうとしたのに、
この嫉妬深い鷹は低い声で乱入しやがった。

「ん~愁は好き。でも鷹人は愛してる。」

「あ゛?俺以外の奴を好きって言ったか?」

「ううん、恋愛感情で好きなのは
後にも先にも鷹人だけだよ?」

「類はどうでもいいんだよ。
愁が好きなんてふざけやがって。」


…さっき見守るって言ったね。
前言撤回。

もう勝手にしろ。