貪欲に愛を欲す

愁side

「あぁ。助かる。」

我が主の滅多にない感謝の言葉に内心感激する。

いやぁ、一目見た時から麗ちゃんにぞっこんなのは分かってたけれど、
女ひとりでこんな変わるとは。

いや、女ひとりっていうか…
麗ちゃんだからここまで変われるのか。


ガサガサと俺が渡した袋から、
中に入っている物を取り出す鷹人。

そして、自分の足の間に挟まっている麗ちゃんの首に、“アレ”を通す。


「え、鷹人どうしたの…
わぁ、ネックレス?」

分かりやすく目をキラキラさせている麗ちゃん。うんうん可愛い。

それは置いといて。

そう、俺がさっき手渡したのは、鷹人から頼まれていた羽のチャームのネックレス。

鷹人のピアス…今はもう麗ちゃんの物か。
鷹羽の黒羽と同じ形のもの。

鷹羽の黒羽は全国的に有名だから、
あれと同じ形の装飾品を作れるのは鷹人だけなんだよね~。

まぁつまり、俺が言いたいのは、
アレを付けて外に出たら、
麗ちゃんは鷹羽の妃ってこと。

もともと通達は出してるんだけどね?

勿論、安全面を考えて顔は出ていない。
だからこそ、あのピアスとネックレスを付けることで、鷹羽の妃って周りに証明している。