学校に着いた。 人が少ない校舎。 朝練をしている部活の生徒がちらほらいるだけ。 下駄箱には……誰もいない。 よかった、と胸をなでおろす。 私は、一条くんの靴箱を探す。 「あった……」 私は深呼吸をしてから、心の中で「失礼します」と言ってから、一条くんの靴箱に手紙を入れようとした……その時。 「何してんの?」 背後から、低い男性の声。 振り返らなくても誰だか分かる。