「どうだった?」 私は、七瀬さんの手にスマホを返す。 そのまま、七瀬さんの手を握った。 きっと、私の手は震えている。 だけど。 こうでもしないと、私が感じたことは伝わらないと思ったから。 「……凄かった。七瀬さんのことは、今日初めて知ったけど」 「うん」 「七瀬さんの魅力全てが、ダンスで表現されているようだった」 「……っ」 「一緒に、踊ってみたい……っ!」 「っ!」