「ありがと!」 『っ、』 楽しみだな。 一条くんと文化祭を回れるなんて。 しかも今日確認すれば、クラス店のシフトが見事に一緒だった。 そのときの一条くんの表情はいつもと変わらなかったけれど、私は内心でものすごく喜んでいた。 1日目も2日目も午前中のシフトだった。 2日目は午前中のシフトに希望を出していた。 午後はステージでダンスだから……。 って。 「あ!」 思わず叫んでしまった。 一条くんもびっくりした様子で、 『どうしたの?』 と聞いてくれる。 私は、申し訳なくなった。