恐怖症、克服しますっ!



「音! 下げてっ」

「あ、なるほど」

少し小さくなる音。


なるほどじゃないよぉ。

「もう少し、音下げてください……」

「葉山さん、静かにして。集中できないから」


……頼んだのに。

逆に頼まれた。


そして音量を再び上げる七瀬さん。

今までのやり取りはなんだったの……。

私は思わず机に突っ伏して、何度も聞いて踊りこんだダンス曲が終わるのをひたすら待っていた。