「それより、美桜ー? なにを調べているのかなぁ?」 葵が私を抱きしめながら、携帯を覗く。 千夏も私の携帯を覗いてくる。 「美桜……、最高」 千夏まで、私に抱きついてくる。 「ダンス曲、探してくれてたんだ」 「うん」 千夏は、鞄を持った葵に「早く片付けて、曲決めしよ」と自らも鞄を片付けに行った。 見ていると、本当に手早く鞄の中身を引き出しの中に入れていた。 その姿に思わず笑みがこぼれた。 1分も経たないうちに、2人が私の席に戻ってくる。