だから、ついつい、


「…そっか、よかった」


と、思ってたことが口に出てしまった。



「…え?よかったって何がですか??」



再び不思議そうに俺に問いかける彼女。



「あ、いや…あはは。何でもないよ。そ、それよりも萌花ちゃん、紅葉!せっかくだし公園で遊んでこうか」



苦し紛れに、無理矢理話題を変える俺。


「…?は、はい」


「うん!遊ぶー。萌花ちゃん、行こー!」



砂場に向かって駆け出した紅葉は、しっかりと萌花ちゃんの手を握っている。



とりあえず、当面のライバルは、紅葉かな?



そんなことを考えながら、俺は二人の後を追いかけたのだった。



☆pattern3 END