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「あ!萌花ちゃんだ~萌花ちゃん!こっちだよー!」


小さな手をこれでもかというくらい振り、アピールする紅葉。


そして、


「紅葉くん!久しぶり~」


嬉しそうに手を振り返す萌花ちゃん。


パタパタと、小走りに駆け寄ってきた彼女に思わず心臓が高鳴った。


「萌花ちゃん!会いたかった!」


「萌花ちゃん、せっかくの休みなのに急に呼び出してごめん。」


ギュッと、萌花ちゃんの足にしがみつく弟を横目に俺も彼女に声をかける。


「楓先輩、こんにちは!全然です!私もお休みの日に二人に会えて嬉しいのでいつでも声かけてください」


少し照れたように微笑む萌花ちゃんに俺もつられて微笑んだ。


「萌花ちゃん!見て、僕のランドセル!」


「うわぁ!紅葉くん、いいね!すごい似合ってる」