チョコレート記念日Ⅱ~ホワイトデー編~



「あぁ、とうとう…」   


「フラれてはねぇから!」  


何か察したように憐れむように俺を見る田島。   


ヤツの言わんとしてることがわかって、田島の口から言われる前に否定する。



「なんだ、フラれたわけじゃないのか。じゃあ、また何で先輩の所行かないんだよ?」


「それは……俺にも色々あるんだよ。考え事とか」


「ふーん?ま、頑張れよ。お!今日はハンバーグはいってんじゃん。ラッキー」


田島も自分の席で弁当を広げている。


どうやらここで食べるらしい。


田島とは、席が近いってだけで、とりわけ仲が良いってわけではないがなんか、話しやすい空気感を持っていて。


結構素直に話してしまうんだよな。