¯¯¯¯昼休み。


購買で買ったパンと牛乳を手に俺は階段をかけ上る。


そして、目当ての2年3組の教室へと足を踏み入れた。


キョロキョロ辺りを見回すと、いつもの窓側の席に彼女は座っている。


友達と楽しそうにお弁当を食べている姿に俺は小さく微笑んだ。


気づかれないように近づいて、そのまま俺は、ガバッと、後ろから彼女に抱きつくと、


「あさみ先輩!一緒にご飯食べましょ」


と、声をかける。


ビクッ


急に抱きついてきた俺にビックリした様子の彼女の体が一瞬強ばった。


けど、俺だと気づくとすぐに肩の力がスッと抜ける。


そして、


「ちょっと…ご飯食べてるんだから急に抱きついてこないでっていつも言ってるでしょ」


呆れたように、俺に声をかけてくれる。