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それから放課後まではあっという間だった。
幸生からしてみれば放課後までの時間が長すぎて、ずっと落ち着かない様子だった。
放課後のホームルームが終り、担任の先生が教室を出ると同時に幸生があたしの机へと駆け寄って来た。
「ついに放課後だ!」
分かり切ったことを口走り、今にも跳ね上がりそうなほど興奮している。
「まだだよ。せめて帰宅部の生徒たちがいなくなってからだよ」
あたしは幸生をなだめるようにそう言った。
「わかってるって! あぁ、楽しみだなぁ!」
幸生はスマホを取り出し、ビデオ通話の調子を確認し始めた。
「ちょっと、美知佳と通話をするのは充弘だからね?」
そんな様子を見ていた一穂が鞄を片手に近づいてきてそう言った。
「え、なんで?」
「当たり前でしょ」
一穂はそう言うが、幸生は理解できていないようでしきりに首をかしげている。
この4人の中では幸生が1番オカルト好きだから、当然自分がビデオ通話できるものと思い込んでいたようだ。
それから放課後まではあっという間だった。
幸生からしてみれば放課後までの時間が長すぎて、ずっと落ち着かない様子だった。
放課後のホームルームが終り、担任の先生が教室を出ると同時に幸生があたしの机へと駆け寄って来た。
「ついに放課後だ!」
分かり切ったことを口走り、今にも跳ね上がりそうなほど興奮している。
「まだだよ。せめて帰宅部の生徒たちがいなくなってからだよ」
あたしは幸生をなだめるようにそう言った。
「わかってるって! あぁ、楽しみだなぁ!」
幸生はスマホを取り出し、ビデオ通話の調子を確認し始めた。
「ちょっと、美知佳と通話をするのは充弘だからね?」
そんな様子を見ていた一穂が鞄を片手に近づいてきてそう言った。
「え、なんで?」
「当たり前でしょ」
一穂はそう言うが、幸生は理解できていないようでしきりに首をかしげている。
この4人の中では幸生が1番オカルト好きだから、当然自分がビデオ通話できるものと思い込んでいたようだ。



