「あたしも賛成! 肝試し大好き!」


一穂はすでにノリノリだ。


しかし目は幸生のことしか見えていない。


「まじかよ……。わかった、だったら俺も参加する」


「充弘、部活は大丈夫なの?」


「少し遅れるくらいなんとかなるよ」


さすがに1人のけ者になるのは嫌なのだろう、充弘はそう言い、結局4人全員で肝試しをすることになったのだった。