エレベーター

「あなたはいつ耐えられなくなるでしょうね?」


「……わかった。君たちの言う通りにするよ」


ついに観念したようにため息交じりにそう言った。


「これから警察へ言って、すべてを説明する」


「その前に、事件現場へ行きましょう。咲子さんは今でもあそこにいる。たった、1人で……」


あたしの言葉に前原さんはガックリとうなだれたのだった。