と、言うわけで戦場は荒れに荒れた。(あたしだけ)アレベル(荒れレベル120だ!)


「あいつのどこがいいんでぃ」と詰め寄ると


「どこ……って言われても……どこ?」とリコは首を傾げる。


「じゃぁさ、サクラは龍崎くんのどこが好きなの?」と今度もまたエリナはリコの援護射撃に回ったようだ。


「どこ…?」そう聞かれると「どこなんだろう」と首を捻る。


そもそもあたしの好みじゃなかったし、なよっちそうだし、メガネだし(←関係ありません)そう思っていたらアイツは超!肉食獣だし、喧嘩は強えぇし。


俺様だし、寂しがりだし……考えたら、ホントどこに「惚れポイント」があったのか自分でも謎だ。


「ほらー、そうゆう感じだよ。


どこが好きって決めちゃうとさ、その『どこ』の部分が無くなると、急に気持ちが冷えちゃったりするじゃん?


だから曖昧なのでいいと思うよ?」


エリナ……あんた大人だねぇ。としみじみ。


そう言やぁエリナが片思いしてるのもタイガだったよな。あたしはエリナにこそ聞きたい。


『あの変態のどこがいいんだ!』と。


でも……あの変態と会ったことなんか言い出しづらい。


黙っておくか。と考えてると


~♪


リコのケータイが鳴った。リコはケータイを開いて、メールなんだろう文章を見て、またポっと頬を赤くする。


「何だ!キモ金髪からの矢文(メール)か!!」


「矢文?どこの武将よー」とエリナは笑っていたが


「えっとね…


“今何してる?”って……」


………


おいキモ金髪!!お前もっとマシな矢文(メール)寄越せ!


てか、はっ!


これは忍(シノビ:忍者のこと)からの罠かもしれねぇ!


「リコ、早まらない方が……」と慌てたが


「あ、今エリナのおうちに居るって返しちゃった」


ぅおい!!早すぎるだろっ!!


ぅう゛ぅう~~~!!!


あたしの中で鳴っている。


ほら貝の音が!!