「くりす様!!ここにいらっしゃったのですか。綺麗な薔薇をご覧になりたいのも分かりますが…風がお身体に障りますので、もうお城にお入りください」 白羽さんだ。 相変わらず、この方もお綺麗だな。 そういえば、最近、恋人ができたという噂を聞いたが… 本当のようだな。 前に比べると、空気が柔らかいというか、もう乙女レベルだ。 「うん、わかった。残念だけど、もう城に入るわ。コウ、ありがとう」 姫様の笑顔はいつも癒される。