「…刹那様、昔、千華について毎日聞かされていた話の中の“異華”と呼ばれる千華の能力を覚えてらっしゃる?」




『………あぁ』



千華の“異華(イバナ)”と呼ばれる能力は決して使ってはならない。


ただし、自分の身を守るためなら別だが。



…なぜなら、それは―…



「この千華は使ってしまったみたいですわよ?



……ふふ、贄は誰だったのかしら?」