『ん………』 意識がもどると、周りは真っ暗で何も見えないことに気がつく。 『ここは……どこ…?』 心細くて、呟いた声は今にも消え入りそうだ。 「あら…起きたの?……って言っても何も見えないでしょうけど。念のために目隠し、してあるから…フフッ」 あぁ。 それで周りが真っ暗なんだ… それに、この声はあの時現れた女性の声だ。 私……この人に連れ去られたんだ。