私の目の先にいたのは柏木君。 柏木君の隣には女の子がいた。 女の子をよく見てみるとどうやら他校の生徒みたいで。 柏木君とその女の子は公園のベンチで──抱き合っていた。 私の周りだけ時間が止まったみたいに動けない。 頭の中も真っ白で。 ただただ────ショックだった。