「お前の部屋に入った感動で、手が震えてカップなど持てそうにない」
ラグを汚したら悪いのでお茶はいただかない、と帯刀は言い出した。
な……なんて可愛らしいことを言うのですかっ、その顔でっ。
これではまるで、ラブラブカップルみたいではないですかっ。
で、さちこさんとは、どんな人なんですかっ。
結局、思考は流れるようにそこに行き着いてしまう。
やはり、そろそろ問いただしてみるべきか。
もう、さちこさんって実はお母さんかペットなんじゃないかと思い始めているのだが。
でも、それなら、あの状況で言うのはおかしいしな、と思ったとき、帯刀が言ってきた。
「来週末、わざわざ芳賀に頼んで大きなイベントを企画してもらうほど、俺と出掛けたくなかったのか。
俺がそんなに嫌いか」
「そっ、それは私じゃなくて……シ、
上杉課長が勝手にですね」
ともごもご言っていると、帯刀は、まっすぐ羽未を見つめ、
「お前は上杉が好きなのか?」
と訊いてくる。
「いえいえっ。
お隣さんなので、幼なじみで兄のようなものなんです」
と羽未は窓の後ろを指差した。
薄いカーテンの向こうに、暗い士郎の部屋が見える。
ラグを汚したら悪いのでお茶はいただかない、と帯刀は言い出した。
な……なんて可愛らしいことを言うのですかっ、その顔でっ。
これではまるで、ラブラブカップルみたいではないですかっ。
で、さちこさんとは、どんな人なんですかっ。
結局、思考は流れるようにそこに行き着いてしまう。
やはり、そろそろ問いただしてみるべきか。
もう、さちこさんって実はお母さんかペットなんじゃないかと思い始めているのだが。
でも、それなら、あの状況で言うのはおかしいしな、と思ったとき、帯刀が言ってきた。
「来週末、わざわざ芳賀に頼んで大きなイベントを企画してもらうほど、俺と出掛けたくなかったのか。
俺がそんなに嫌いか」
「そっ、それは私じゃなくて……シ、
上杉課長が勝手にですね」
ともごもご言っていると、帯刀は、まっすぐ羽未を見つめ、
「お前は上杉が好きなのか?」
と訊いてくる。
「いえいえっ。
お隣さんなので、幼なじみで兄のようなものなんです」
と羽未は窓の後ろを指差した。
薄いカーテンの向こうに、暗い士郎の部屋が見える。



