……秘密があります

「あ、あの、ちょっと用事で立ち寄られたの、課長が。
 もうお帰りになるって」

「すみません。
 お母さん、これを」
と帯刀に洋菓子屋の紙袋を差し出され、まあまあまあ、と母は笑う。

「どうぞ、おあがりになってください。
 今、お茶でもお持ちしますから。

 羽未っ、なんて格好で出てるのよ、あんたはっ」

 いや、貴女が、さっさと出ろって言ったんですよね~と思っている間に、羽未は帯刀とともに部屋に追いやられていた。

 あ~、たまたま片付けといてよかった~……と思いながら、羽未は部屋の扉を開ける。