……秘密があります

「いや、昨日、遅くまで連れ出したことのお詫びを言えなかったので、ちょっと菓子箱だけ渡して帰ろうかと」

 いや、まず、娘を襲ったことを詫びたらどうですか、と思っていると、帯刀は、
「……それと、もうひとつ話すことがあったな。
 『お前が勝手に来週末、予定を入れたことについて』」
と言ってきた。

 なにかの議題ですか? と問いたくなる感じの口調だった。

 な、何故、それを、と思っていると、
「お前が主催だと言って、芳賀にバーベーキューに誘われた」
と帯刀は言う。

「いっ、いやっ、主催は芳賀さんですよっ?」

「だが、言い出しっぺはお前だと聞いたぞ。
 お前がどうしても芳賀さんに頼んだと。

 俺と出かけるのが嫌だからか。
 ところで、それはパジャマか」

「違……っ」

 出かけるのが嫌、という言葉に、違います、と言おうとしたのだが、流れるように話が切り替わっていた。

「……いや、それも違います。
 ルームウェアです」

「パジャマだろ」
と上から下までマジマジと見て帯刀は言う。

「ルームウェアです」

「パジャマだろ」

「逆に何故、パジャマにしたがるのですか」