満腹すぎるから、ちょっと着替えるか、と部屋に入って、羽未は思う。
真弓なんて、バイキングの前、わざわざダボッとした服に着替えに帰り、
「これが私のバイキング用戦闘服よっ」
とのたまっていた。
戦闘服が役に立ったのか、店の人に、今すぐ帰れ、と言われそうな食べっぷりだったが……。
羽未はスーツのままだとお腹まわりが苦しいので、ルームウェアとして買ったが、パジャマとして使っている、くったりして着心地のいい服に着替えた。
ふう~とベッドに転がり、窓の方を見た。
そうだ。
シロさんをあとでとっちめなければな、と思ったとき、ピンポーンと玄関のチャイムが鳴った。
八時か。
宅配だろうか……とぼんやり思っていると、
「羽未っ、あんた暇でしょう。
出てっ」
と母親が下から叫んでくる。
どんな決めつけだ、と思いながらも素直に下りた。
シロさんかな、と思ったからだ。



