二人で更に身を乗り出したとき、帯刀がスマホをしまった。
こちらに向かい、歩いてくる。
「隠れろっ」
と小声で士郎が言う。
子どもの頃、何度も聞いたセリフなのだが、此処は家の庭や公園ではなく、あまり物もなく、すっきりしたオフィスだ。
士郎は上手い具合に自動販売機と観葉植物の陰に隠れたが、羽未は隠れそびれた。
仕方なく、自動販売機の前に行き、買うフリをする。
やってきた帯刀が羽未に気づいた。
「綾城、お前、週末は暇か」
さちこさんにフラれたら私ですか、と思いながら、羽未は、
「暇ではないです」
と硬い声で言う。
こちらに向かい、歩いてくる。
「隠れろっ」
と小声で士郎が言う。
子どもの頃、何度も聞いたセリフなのだが、此処は家の庭や公園ではなく、あまり物もなく、すっきりしたオフィスだ。
士郎は上手い具合に自動販売機と観葉植物の陰に隠れたが、羽未は隠れそびれた。
仕方なく、自動販売機の前に行き、買うフリをする。
やってきた帯刀が羽未に気づいた。
「綾城、お前、週末は暇か」
さちこさんにフラれたら私ですか、と思いながら、羽未は、
「暇ではないです」
と硬い声で言う。



