……秘密があります

「あの、

 シロ……上杉課長のことなんですが」

 そこで、あ、シロさん、あっちに居た、と気がついて、帯刀の背後にチラと見えた、歩いていく士郎の背中を眺めていたので、妙な間が空いてしまった。

「あ、すみません。
 幼なじみということは伏せておいてください」
と言ったのだが。

 帯刀は何故か、羽未の両肩に手を置き、
「みなまで言うな」
と言ってきた。

「いや……もう、全部言いましたけど」

 なんなんだろうな、と思いながら、羽未は返されたお札を手に苦笑いする。