会話はないけど、なんだかこうしているこの人を眺めているだけで、落ち着ける。
しばらくして帯刀は顔を上げた。
やり遂げた顔をしている。
仕事のときでも此処までではない、というくらいやり遂げた顔をしている。
また、可愛いな、と思ってしまった。
いや、課長に可愛いとか恐れ多いのだが。
「肉、まだ食べるだろ?」
「はい」
と言うと、帯刀が肉をしゃぶしゃぶしてくれる。
「なにかつけて食べるか」
「いえ、出汁のままで結構で……あ、やっぱり、大根おろしを」
すると、いい具合に火の通ったやわらかい豚しゃぶと大根おろしを皿に入れてくれた。
この人、いい夫になりそうだな。
……誰の夫になるのかは知らないが、と思いながら、羽未は鍋の煮える音を聞いていた。
しばらくして帯刀は顔を上げた。
やり遂げた顔をしている。
仕事のときでも此処までではない、というくらいやり遂げた顔をしている。
また、可愛いな、と思ってしまった。
いや、課長に可愛いとか恐れ多いのだが。
「肉、まだ食べるだろ?」
「はい」
と言うと、帯刀が肉をしゃぶしゃぶしてくれる。
「なにかつけて食べるか」
「いえ、出汁のままで結構で……あ、やっぱり、大根おろしを」
すると、いい具合に火の通ったやわらかい豚しゃぶと大根おろしを皿に入れてくれた。
この人、いい夫になりそうだな。
……誰の夫になるのかは知らないが、と思いながら、羽未は鍋の煮える音を聞いていた。



