遠慮している帯刀の代わりに、羽未がパラパラとめくって見せる。
自分でも、なに書いてたかな~と思いながら。
「『今日は本物のみかんを食べた。』
……本物のみかんってなんだ」
「缶詰じゃないみかんです」
「……本当にくだらないな」
はい、と羽未は言う。
「しかも、中学くらいで止まってるぞ。
っていうか、一年に二回も書いてないじゃないか」
だから、薄い日記帳なのに、十年日記のように書けたのだ。
「あ、そこからはブログで書いてるんですよ」
と羽未は帯刀にスマホを見せた。
「もしかしたらシロさんより親よりブログの読者の人の方が私のことに詳しいかもしれませんね~」
と笑って言う。
「じゃあ、俺も読者になろう」
と帯刀も笑った。
「ありがとうございます。
でも……」
でも? と帯刀がこちらを見た。
自分でも、なに書いてたかな~と思いながら。
「『今日は本物のみかんを食べた。』
……本物のみかんってなんだ」
「缶詰じゃないみかんです」
「……本当にくだらないな」
はい、と羽未は言う。
「しかも、中学くらいで止まってるぞ。
っていうか、一年に二回も書いてないじゃないか」
だから、薄い日記帳なのに、十年日記のように書けたのだ。
「あ、そこからはブログで書いてるんですよ」
と羽未は帯刀にスマホを見せた。
「もしかしたらシロさんより親よりブログの読者の人の方が私のことに詳しいかもしれませんね~」
と笑って言う。
「じゃあ、俺も読者になろう」
と帯刀も笑った。
「ありがとうございます。
でも……」
でも? と帯刀がこちらを見た。



