……秘密があります

「やっぱりこんな感じは俺たちには似合わないな。
 普通に呑もう。

 なにか冷蔵庫につまみになるようなものがあったはずだ」

「あ、なにか作りますよ」
と羽未もちょっと笑って立ち上がる。

「……作れるのか?」

「えーと。
 キュウリ切ったりとか、チクワ切ったりとかできますよ」

「それだともう、キュウリがつまったチクワのつまみしか浮かばないんだが……」

「あとカマボコ切ったりとか。
 わ……」

「わさびは今、切らしてる」
と言う前に言われた。

 まあ、わざひのチューブは開けられますよとマヌケな主張をする前でよかったか……。

 ……習おう、料理。