まるで高校生が親に気づかれないよう、部屋でそっとキスしようとするみたいだなと思ったが。
こんなカーテン閉めまくったりしたら、かえって親にバレバレなような気もしていた。
小窓のカーテンまで、気がすむまで閉め歩いたらしい帯刀が暗くなった部屋の中で、
「羽未……」
と手を握ってくる。
だが、今度はカーテンの隙間から差し込む光が気になるようだった。
確かに部屋が暗くなったせいで、余計にその光が眩しく感じられる。
帯刀は手を離すと、カーテンをぴっちり閉め、それだけでは飽き足らずに、ガムテープを取ってきて、隙間に貼ろうとし始めた。
「いや、課長……」
と苦笑いして羽未が言うと、
「そうだな。
すまない。
取り乱していた」
と正気に戻ったのか、帯刀は頷き言ってきた。
「この部屋、窓が大きすぎるからな。
奥に行こう。
あっちのカーテンを閉めればいい」
と羽未の手を引き、行こうとする。
あまり正気ではないようだ……。
っていうかっ、そっち、寝室ですっ、と羽未は踏ん張ってみた。
だが、犯人は確実に犯行現場に連れ戻されようとしていた。
こんなカーテン閉めまくったりしたら、かえって親にバレバレなような気もしていた。
小窓のカーテンまで、気がすむまで閉め歩いたらしい帯刀が暗くなった部屋の中で、
「羽未……」
と手を握ってくる。
だが、今度はカーテンの隙間から差し込む光が気になるようだった。
確かに部屋が暗くなったせいで、余計にその光が眩しく感じられる。
帯刀は手を離すと、カーテンをぴっちり閉め、それだけでは飽き足らずに、ガムテープを取ってきて、隙間に貼ろうとし始めた。
「いや、課長……」
と苦笑いして羽未が言うと、
「そうだな。
すまない。
取り乱していた」
と正気に戻ったのか、帯刀は頷き言ってきた。
「この部屋、窓が大きすぎるからな。
奥に行こう。
あっちのカーテンを閉めればいい」
と羽未の手を引き、行こうとする。
あまり正気ではないようだ……。
っていうかっ、そっち、寝室ですっ、と羽未は踏ん張ってみた。
だが、犯人は確実に犯行現場に連れ戻されようとしていた。



