……秘密があります

 ぽん、と肩を叩かれる。

「まあ、自分なりに頑張れ。
 羽未ちゃんなら、お前の謎の言動も受け止めてくれるさ。

 ……彼女自身が謎だからな」

 普通、初めての夜のあと、指紋消さないだろ、と呟いて芳賀は行こうとした。

「待て」
と帯刀はその肩をつかんで止める。

「やってみてくれ、顎クイ」

 芳賀がやれと言うことは、必ず、女子が喜ぶことに違いない、と思い、逃げられないよう彼の両肩をつかんで、その瞳を見つめていたのだが。

「いや……無理。
 お前、俺よりデカイから無理。

 幾ら綺麗な顔してても、男だから無理」
と芳賀は呟いていた。