まあ、よく考えたら、そんな簡単に催眠術なんてかかるわけないよな、と帯刀は思う。 かけている芳賀も何処まで本気なのかわからないし。 そんなことより、他の男の前で目を閉じるな、と思ったとき、芳賀が言った。 「羽未ちゃん、貴女は鳥になりました。 鳥ですよ~。 はばたいてー」 羽未はいきなり、手をパタパタやり始めた。 みんなが笑う。 羽未がふざけていると思っているのだろう。 いや、なんだか嫌な予感がするんだが……と帯刀は息を呑み、横で士郎も身を乗り出し見ていた。