「??」
美友のおかげで己の甘えに気がついた福岡は、運動し少し痩せた身体から彼女を見下ろした。
「そうかい。部活を見学しているのかい」
「はい。何かやってみたくて」
「……無理するなよ」
彼は真顔で話し出した。
「まずな。興味があるのから見学したいって!言ってさ。それからゆっくり仮入部しろよな」
彼はやけに具体的にアドバイスをしてくれた。
「仮入部?」
「そう。いきなり入るのは止めろよな?そして奴らは最初はうまい話とかチヤホヤしてくれるけど。それは部員が足りなくて入って欲しいから演技しているかもしれないぞ」
「まあ?リアルな話ね」
「経験者はさすがだな」
そんな福岡は話を続けた。
「まあな。だから、よーく見極めないとな。そしてやっぱりその部がイヤだったら。人のせいにしないで、自分の成績が下がったから親に辞めろて言われたって言えば通るからな」