忍君のセカンドラブ~歳の差30歳以上~


「私は貴女に、忘れていたトキメキを感じました。初めて会って別れてから、ずっと会えない日が苦しかった。何度も歩道橋の上で、貴女を待っていました。今日やっと会えて、分かりました。私は、貴女に恋していると」

「私…貴女に相応しくなんかないですよ…」

「相応しいとか、そうじゃないとか。そんなことは関係ない、好きな気持ちだけ
それだけで十分です」


 どうしよう…素直に嬉しい…
 だけど私は…ダメ…

 突き放さなくちゃ…忍さんには大切な家族がいるから…

 そう思ったフェアディーが、ハッとひらめいた。

「好きな気持ちって…私…。男の人、すぐにこうやって好きにさせてしまうのです」

「はぁ? 」

「えっと…。私、風俗の女ですから。

「風俗? 」

「はい。あの…男の人に、体売ってお金を稼いでいる人なんです。だから、みんな私を見ると好きになってしまって。困ってしまいます」


 じーっとフェアディーを見つめている忍。

「なので、忍さんのように立派な人には。私なんてだめですよ。沢山の男の人を相手にして、体でお金を稼いでるんですから」


「本当? それ」


 ちょっと厳しい目をして、忍はフェアディーに尋ねた。


「はい、本当です。私…それしか稼ぐ方法がなくて…」

「そうなんだね。じゃあ」


 ひょいと、忍はフェアディーを抱きかかえた。


「な、なに? 」

「風俗嬢なら大歓迎だよ」

「え? 」


 驚くフェアディーを抱きかかえたまま、忍は歩き出した。



 そのまま忍がやって来たのは和室。


 いつも忍が寝ている寝室で、布団が敷いてある。

 
 忍はそっと、フェアディーを布団の上に寝かせた。