携帯画面を眺める俺の顔はずっとにやけっぱなしだ。

待受は菜月ちゃんとのツーショット写真。
菜月ちゃんが俺の彼女だっていう確かな証拠。

俺の妄想でも勘違いでもなく、確かに俺は彼女に告白して彼女も俺を好きだと言った。

画面の彼女の唇を指でなぞり、自分の唇をその指で触る…。

「くぅぅーっっ!!」

彼女とのキスと抱き締めた柔らかな感触を思い出して身悶えて赤面してる俺って…。

「乙女かよっ!!

あぁぁっ!!

でもめっちゃ好きっ!!
めちゃくちゃ好き!

菜月ちゃん好きだー!!」

携帯画面の彼女にキスをする。