この日から、私は部活以外は眼鏡をかけて、美月は目元のほくろを化粧で隠すようになった。

笠井と天音の言葉は私を傷つけ、美月と離れたくて、男子が嫌で私は女子校に進学した。

同じ顔だから…美月でも菜月でもどっちだってかまわない。

私も傷ついたが美月も傷ついていたはずだ。
彼らは私たちをみわけることができないんだもの…。

あぁ、そうか。
あの日服部くんとのデートに現れた美月を許せないでいたけれど、美月は確かめたかったんだ。

彼が私たちをちゃんと見分けてくれていることを…。