「え、今の本当?俺のことが好きって思っていいの?」
「うん……」


私が頷いた途端、咲夜の手が私の背中に回った。

風に吹かれて冷たくなってしまった身体なのに冷たい身体に包まれた私の身体は驚くほど温かくなる。髪を優しく撫でられて堪えていた涙が流れ出した。




「俺も朱音が好きだよ」
「ほんと……に?」

「うん、好きじゃなかったら付き合わないだろ。ふつう」
「私も好きだから付き合ってた……よ」



泣き続ける私の背中を優しくさすってくれて、その優しさがまた私の涙を誘う。堪えきれない嗚咽、だけど、そんなものお構いなしに泣き続ける。

そんな私の顔を見てふっと笑って、私の涙を親指で掬い上げる。




「ごめん……っ、ずっと好きだった……でも……伝えられなかった…………ごめんね……いつもかわいくないことばっかり言ってごめんね……っ」
「俺もお前に全然言えてなかったからおあいこ」