いつものように俺は美乃里と一緒にガーディアンの二階に上った。

部屋の中には、皆が揃っている。

「こんにちは!今日は皆揃ってるんだね!
 美乃里、皆に会えて嬉しいな!」

部屋の雰囲気は最悪なのに、平然と笑っているこいつはまだ自分の
置かれている状況に気づきもしないようだ。

「美乃里、今日は話があるんだ。」

「え、何?」ニコニコと俺を見る美乃里に反吐が出る。

「美乃里を特別なところに招待しようと思って、用意したんだ。」

「うそ、ホント!嬉しい!」

「あぁ、美乃里には似合いの最高の場所だ。おい、入れ!」

俺の言葉と共に黒ずくめの男が2人、部屋に入ってくると、美乃里を
両脇からがっちり捕まえる。

「え、何、どういうこと!離しなさいよ!」

「美乃里、玲や俺達を嵌めて楽しかったか?」

「響、何言ってるの?私がそんな事するわけないじゃない!」

「もう、証拠はあがってるんだよ。」

そう言って、美乃里の目の前に主犯の男とのツーショットの写真

美乃里のふりをした女の写真など証拠を並べた。

すると、流石の美乃里も観念したようで顔を歪めて言い放った。

「そうよ、あんた達も馬鹿よね!あんな簡単に騙されて。
 玲なんて、あんた達に捨てられてあの顔面白かったわよね。」

「そう、俺達が馬鹿だったんだ・・・。
 玲の事はこれから探して、償うつもりだ。
 だが、その前にお前の処分をしないとな。バイバイ、美乃里」

「イヤー!!」

美乃里は組の奴らに引きずられていった。

もう、二度と陽の目を見れない場所に行く・・・。




それから俺達は玲の行方を捜したが、行方は用として知れなかった。