____……病院



ガラッと病室をあけると、2人は並んでベッドで眠っていた。



……たくさん管を繋がれて、体には包帯が痛々しく巻かれていた。



そして病室には杏祐さん以外のみんながいて、藍も椅子に座っていた。



「……藍?」



「……海桜……橘組、潰してくれたんだってな……」



「藍……!」



椅子から立った藍を私はぎゅっと抱きしめた。



「……よく頑張った。こんなに血を浴びて……ごめんな。海桜にこんなことさせてしまって……」



藍はそう言ってポンポン、と私の背中を叩く。



「……百合ちゃんたちの仇を撃ちたかった……なのに私をここまで連れてきてくれた桜雅さんが私を庇ってこんなことに……!」



「……本当にありがとう。百合もきっと喜んでる……あと桜雅くんはこんなことで死なないよ、Flower Pinkのトップはそんなヤワじゃない」



藍はそう言って眠る桜雅さんを見つめた。