駄目ですわぁ~駄目ですわぁ~駄目ですわぁ~何あれ?凶悪に可愛いですわ~~ニコラス~~

わたくしマシェリーは、お母様とお父様と、お母様の実家の辺境伯領にやってきておりますの。お父様が先日いきなり、王宮から帰宅して直ぐに。


「5日後!旅に出よう」


と、宣言していましたの。 陛下からお休みをぶんどってきたそうですわ。文官の方々は、必死になって止めていたらしいと、執事のアーネストが内緒で教えてくれましたの。大変そうですわね。

辺境伯領へは行った事はあるらしいのですが、1.2歳の頃なので全く記憶にございませんわ。記憶が戻ってからの、初めての遠出旅行ですのよ。

異世界の地が直に観れますのね。それも、辺境伯領地なんてすっごく萌えますわよねぇ!~ドキドキワクワク~

自動車など無いこの世界、馬車でしたわ、大変でした…幼児なのに腰が痛いのです…帰りが憂鬱ですわ。誰か…自動車発明してくれる事を、切に願います!

1週間かけて着いた先は、緑溢れる辺境伯領地でした。わたくしの想像していた通りの風景でしたの、感激ですわ。

魔獣や妖魔等居ないのが、安心なのか?残念なのか?複雑ですわね。ダンジョンや冒険者に、少し興味がありましたのよ。けれども、やはり辺境の地では厳ついイケメンさん達がチラホラ見受けられます!眼福眼福。

そこに待っていたのが、我らが天使ちゃんのニコラス君ですわ、お人形さんみたいなのです、何しても可愛いのです。 歩くと“トテトテタタタ”と音が聞こえてきますのよ。わたくし萌え乱れておりますの、お風呂も一緒に入りましたのよ。幸せな時間を過ごせました。ベッドもお爺様達にお願いしまして、一緒にして貰いましたわ。かすかにミルクの甘い香りがしますのよ。~幸せですわ~

ぬくぬくベッドで、くっついて色々お話ししていましたら、ニコラス君が“クスンクスン“泣き出しまして、泣きながらわたくしに内緒のお話をしてくれたのです。ニコラス君はそのまま寝てしまいましたわ。

その夜、 わたくしそっとベッドを抜け出し、お父様の所へホウレンソウ ですわ。メイドさんに、お父様の居るお部屋に案内して貰いましたら。

お爺様、お婆様、お父様、お母様で、楽しそうに囲んでお酒を飲んでいらっしゃいましたわ。 とても美味しそうですわ~紫色の透明な液体や、緑の透明な液体とか、濁っているのもありますわ!芳醇な良い香もしておりますし、飲みたいですわね。

異世界のお酒は、とても興味のわく事案ですわね!12歳すぎたら飲酒大丈夫みたいなので、とぉーても待ち遠しいです。


「どうしたんだい?眠れないのかい?」


お父様が近づいて来てくれて、優しく目線を合わせてくれました。


「ニコラスくんが、ねるまえに、おかあさまがないてるの、いたそうなのかわいそうなのと、なきだしてしまいましたの、ないしょのおはなしだそうですの、おとうさまどうしたらいいのかわたくしわからなくて!」


お父様が優しく抱き上げて、頭を撫でてくれました。ゆらゆらゆられて、優しい手で撫でられ 続けていると、だんだん瞼が重くなりいつの間にか寝てしまいました~